【コリン性蕁麻疹の症例】運動後や気温差で全身に発症する蕁麻疹

およそ1年前からコリン性蕁麻疹を発症し、お風呂上がりや外出時、運動後など気温差で全身に蕁麻疹が起きるようになってしまったSさん(26歳、女性、会社員)の症状が改善した事例をご紹介します。

 

この方は初回から9回の施術を経て、蕁麻疹の症状を気にすることなく日々生活ができるようにようになりました。

 

実際にカラダの状態を見た上で

・どのような経過で改善していったのか?

・どんな施術を行ったのか?

をご紹介します。

来院までの症状と経過

Sさんは2年前の夏に仕事のストレスがきっかけで蕁麻疹を発症しました。そのときは皮膚科で処方された薬を飲み、数ヶ月で落ち着いたようです。

しかし、1年前の夏に再度蕁麻疹が発症。お風呂上がりや運動後など、気温や体温の差で全身に症状があり、カラダの怠さや痒み、頭痛や目の腫れなども起きてしまうようになりました。

同年冬には、蕁麻疹だけでなく、カラダの震えや視界が暗くなるような症状も出てきてしまい、コリン性蕁麻疹の改善実績がある当院に来院することを決めたそうです。

訴えている症状やお悩みは以下のようなものでした。

  • お風呂上がりなど寒暖差を感じると赤みや腫れが出る
  • 寒いところから暖かい室内に入ると赤いプツプツが起こる
  • 全身の痒み以外にも、カラダの怠さや目の痒みがある
  • カラダの震えや視界が暗くなる症状もでてから運動ができない
  • 偏頭痛や立ちくらみなどの症状もある

施術の内容と経過

Sさんのカラダの状態を検査してみると、胸椎の可動性の低下、下行結腸や右肺の疲れなどが見られました。

大腸や肺は東洋医学では表裏の関係であり、皮膚とも関係している内臓です。(厳密に言えば、東洋医学と解剖学の大腸と肺は違うものです)

また、詳しくお話を伺うと、血管拡張性の頭痛が慢性的にあったり、生まれつきアトピーがあること、全身性の怠さ、立ちくらみなど、副交感神経の機能亢進によって起こる症状も多くあるようで、副交感神経の働きを抑制していくことも施術のポイントになると考えました。

初回の施術

胸椎は神経の通り道であり、交感神経の繊維が走っています。

交感神経を含む自律神経は各内臓の働きをコントロールしたり、血管の収縮拡張や脈拍の調整など、生命維持に関わる様々な機能を維持しています。

 

そのため、まずは背骨に適度な可動性を起こし、自律神経が適正に働く環境にすることで、カラダの機能も回復していくだろうと考え施術を行っていくことにしました。

その他、検査で反応があった下行結腸や右肺の調整も行いました。

 

また、副交感神経の機能亢進も考えられるため、鍼の刺激を施し副交感神経機能の抑制を行なってなっていきました。

2回目施術

初回の施術から2週間後の2回目の施術。

 

蕁麻疹は出たが程度がいつもより弱く、ひどいレベルのものは起こらなかったとのこと。

施術の方針は良さそうだったので、軸はそのままにカラダの状態を見て施術を行うことにしました。

 

下部の頚椎の矯正と右肺の調整、交感神経の通り道である腹腔神経節の調整、副交感神経を抑制させる目的で鍼の刺激を行いました。

4回目施術

初回の施術からおよそ2ヶ月の4回目施術。

 

蕁麻疹の頻度は減少しており、暑い日はほぼ問題なく生活ができているとのこと。前回の施術から1ヶ月ほどは急激な気温の低下により、2回ほど蕁麻疹が出ただけだったようです。

 

引き続き、脊柱の矯正に副交感神経を抑制させる目的での鍼の刺激を加えました。

7回目施術

初回の施術から4ヶ月経過した7回目施術。

 

去年の同じ時期と比較すると明らかに症状の頻度が少ないとのこと。

この2ヶ月は、お風呂に入ったり、寒いところから暖かい室内に入ったときに一部がプツプツでることがたまにあるくらいで、日常はほぼ問題なく過ごすことができているようです。

蕁麻疹が出ても、ほとんどがすぐ治まるようで気にならないようになってきているとおっしゃっていました。

9回目施術

初めて来院してから7ヶ月半で9回目の施術。

 

蕁麻疹は落ち着いており気になることはほとんど無いようで、体調も良い感じに過ごせているようになりました

良い状態がしばらく続いているので集中的な施術は終了し、2ヶ月に1回程度の頻度で定期的なメンテナンスを行なっていくことになりました。

まとめ

蕁麻疹のような症状は、免疫の働きが過剰に働き、ヒスタミンなどの化学物質が放出されることで引き起こされる自己免疫反応であることが一般的です。

そのため、免疫の働きが向上する副交感神経が亢進していることが多いです。

 

今回のケースはそのパターンに当てはまり、説明がつきやすい状況でした。

  • 胸椎の可動性低下により交感神経が適正に働かなかった
  • 大腸や肺の関連から皮膚に異常が起こりやすい環境だった
  • 副交感神経の働きが亢進していた

以上のことで、胸椎の可動性低下により交感神経機能が低下し、副交感神経機能の亢進が見られていました。

 

これらの要素をそれぞれ施術していた結果、コリン性蕁麻疹の頻度や程度が減少し、日常生活で気にせず生活できるようになりました

運動後や気温差で全身に蕁麻疹が発症するSさんの感想

コリン性蕁麻疹を気にせず生活を送ることができています

お客様写真

一昨年の夏頃からコリン性蕁麻疹を発症し、酷いときには外出やお風呂に入るだけで、顔を含む全身に蕁麻疹がでる症状が毎日続くこともありました。

最初は原因がわからず皮膚の問題だと思い皮膚科に通っていましたが、自律神経が関係するということでそわか堂にたどり着きました。

 

整体や鍼灸の施術を受けてすぐに蕁麻疹の起きる頻度が少なくなり、以前のような全身の痒みを伴うような症状は起こらなくなりました。

特に酷い冬の時期も通い始める前と比べるとかなり症状が落ち着き、以前よりも蕁麻疹を気にせず生活できるようになりました

 

同じようなお悩みの方にオススメです。

S様 26歳 女性 会社員

※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

はりきゅう・整骨院そわか堂