【コリン性蕁麻疹の症例】痺れるような痛みで野球のプレーができない

コリン性蕁麻疹を発症し、大学野球部の練習参加が困難になってしまったTさん(21歳、男性、大学生)の症状が改善した事例をご紹介します。

 

この方は初回から6回の施術を経て、野球部の練習に痛みを気にすることなく参加できるようにようになりました。

 

実際にカラダの状態を見た上で

・どのような経過で改善していったのか?

・どんな施術を行ったのか?

をご紹介します。

来院までの症状と経過

Tさんは大学の野球部に所属しており、肘の怪我のリハビリ明けにバッティング練習と走り込みをした際、背中や足にチクチクしたり痺れるような痛みを感じたようです。

この状態がしばらく続いたため、複数の病院で診察してもらうとコリン性蕁麻疹との診断を受けました。処方された抗ヒスタミン薬を飲んでも改善がみられず他の手段をネットで検索していたようです。

痺れるような痛みのため練習も苦しい状態ですが、リーグ戦も控えているためなんとか練習できるようになりたいと当院に来院されたとのことでした。

訴えている症状やお悩みは以下のようなものでした。

  • 運動時に体幹部に痺れるような痛みが起こる
  • 入浴時など温まると症状が強くなる
  • お風呂上がりは赤みや腫れが強く出る
  • 半年前からお腹を下しやすくなった
  • 痛みにより競技でベストを尽くすことが困難

施術の内容と経過

カラダの状態を検査していくと、骨盤や脊柱の可動性に問題があり、後頭下筋群といわれる頭蓋骨と首の間に存在する筋肉の層の緊張が強く起きていました。

この状態だけでは交感神経の働きが亢進していることが考えられますが、半年前からお腹を下しやすいこと、もともとアレルギー性の鼻炎があること、朝が起きられないなど副交感神経の働きが亢進していることも考えられるため、どちらの神経も高止まりになっていることも想定して施術にあたっていくことを検討しました。

初回の施術

背骨や骨盤は神経の通り道であり、自律神経も背骨や骨盤を通って諸器官に分布しています。

自律神経は各内臓の働きをコントロールしたり、血管の収縮拡張や脈拍の調整など、生命維持に関わる様々な機能を維持しています。

 

そのため、まずは背骨や骨盤を調整し自律神経が適正に働く環境にすることで、カラダの機能も回復していくだろうと考え施術を行っていくことにしました。

 

後頭下筋群は固有感覚受容器といわれるセンサーの役割が関わっており、この部位が緊張している場合は交感神経の働きが亢進していることが考えられます。さらに副交感神経も優位に働いていることが想定できたため、後頭下筋群の緊張を抑制させることと、鍼の刺激により副交感神経を抑制させることに取り組んでみました。

2回目施術

初回の施術から1週間後の2回目の施術。

 

症状は変わらず、痺れるような痛みは継続しているとのこと。

練習場には軽くランニングしながら向かうようですが、その際に体が温まると痛みが強く出るようです。

 

筋力の反射を検査すると左の大臀筋に力が入らなかったため調整を行いました。

大臀筋は、東洋医学の心包経という熱エネルギーのバランス調整に関与する気の流れに関係しています

4回目施術

初回の施術からおよそ1ヶ月の4回目施術。

 

以前は痛みで動けなくなってしまうことがあったのですが、最近はウッと痛みでうずくまりたくなるような瞬間を感じなくなってきたようです。

また、お風呂も長く入ることができるようになってきたとのこと。

 

骨盤や脊柱など自律神経と深く関係のある箇所の調整を行い、自宅でできるセルフケアをお伝えしました。

5回目施術

前回施術から2週間経過した5回目施術。

 

気温も安定してきたこともあり、しびれるような痛みの程度が軽減しているとのこと。完全に痛みが無くなったわけではないが、明らかにラクになっていると報告されました。

お風呂に関しては、ほとんど気にせず入ることができるようになっているとのこと。

野球の練習も多少痛みを感じることはあるが、問題なく参加ができているようです。

 

施術は引き続き、交感神経と副交感神経を共に抑制させていく方向に施術を行いました。

6回目施術

初めて来院してから3ヶ月。

 

たまにピリピリとすることはあるようですが、ほとんど気にならない状態で練習ができているとのこと。しびれるような痛みはなく、ピリピリしてもすぐに治まるため安なく過ごせるようになったようです。

 

練習も全て参加ができているとのことでしたので、一旦施術を終了し、様子を見ていくことになりました。

まとめ

蕁麻疹のような症状は、免疫の働きが過剰に働き、ヒスタミンなどの化学物質が放出されることで引き起こされる自己免疫反応であることが一般的です。

そのため、免疫の働きが向上する副交感神経が亢進していることが多いです。

 

しかし、Tさんの場合は背骨や骨盤などの可動性の低下や後頭下筋群の緊張など、いわゆるカラダがガチガチの状態であり、交感神経の働きが亢進していることも考えられました。

 

よく自律神経はシーソーの絵で例えられることがありどちらかが優位になるとどちらかが抑制されるとイメージされる方も多いですが、実際は車のアクセルとブレーキの関係をイメージされた方がわかりやすいです。

 

私たちは生きている限りは常にアクセルを踏み続けており、適度にブレーキを踏みながらスピードを調整しています。このアクセルとブレーキが、交感神経と副交感神経です。

 

Tさんの場合は、フルアクセルでブレーキも思い切り踏んでいる状態であったので、どちらも適度に踏み込めるように調整を行っていきました。

 

結果的に、自律神経の働きも適正となり、早期の改善に至ることができました

コリン性蕁麻疹で野球のプレーが困難だったTさんの感想

コリン性蕁麻疹が改善し全力プレーできました

お客様写真

コリン性蕁麻疹で野球のウォーミングアップやプレーするときに体がチクチクしたり、ひどいときは動けなくなるくらい痛かったです。お風呂につかっても痛みが出るので本当に困っていました。

激しい動きを控えたりしましたが、症状はなかなか治まりませんでした。

 

そわか堂で施術を受けると、どういった原因で症状が起きているのかがわかり、対策なども教えてくださり、通うごとに症状が良くなっていきました

 

野球をプレーするのはもう厳しいのかなと心の中で思っていたのですが、全力でプレーできるようになり、本当に良かったです

T様 21歳 男性 大学生(野球部)

※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

はりきゅう・整骨院そわか堂